今週も始まりました。
そして、今日は「入梅」だそうです。
てことで、ウェザーニュースの長期予報をチェックしたところ、東日本の梅雨入り予想は平年より遅めの6月16日だそうです。
梅雨明けは7月18日予想で、梅雨明け後は平年より暑い夏になりそうだとのこと。
暑さに負けないよう、今から体力つけておきたいですね。
さてさて、私は昨日『関心領域』を観てきました。
カンヌでグランプリ他、アカデミー賞では国際長編映画賞と音響賞を受賞した映画ですね。
もうご存知の方も多いかもしれませんが、アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす収容所の所長家族の話です。
女中が何人も働く豪邸、広く手入れの行き届いた庭、休日には家族みんなで川遊び・・・・・
一見すると、ただのちょっと裕福で幸せそうな家族の日常にも見えますが、高い塀の向こうでは時折叫び声や乾いた銃声が聞こえ、煙突からは常に煙が上がっています。
家族には音も聞こえているハズだし、煙も見えない訳がありません。
しかし、その家族は誰一人それらに一切の関心を寄せず、まるでそんなもの無いかのように、幸せな暮らしを続けていきます。
マジで怖い!!
そして、その家族が、何も特別な狂った家族じゃないことに気付くともっと怖いです。
例えば、我々はガザやウクライナにどれだけの関心を払って生きているでしょうか??
無関心という名の塀を作って、その向こうで起きていることを見ないフリしていないでしょうか??
もっともっと身近なことに目を向けても、街中や電車内で見掛けたお年寄りや、どこかしらが不自由そうな方を見ないフリしていないだろうか??
人にはそれぞれ自分の生活もありますので、全ての事柄に関心を寄せることは物理的に不可能でしょうけど、それでも自分の「関心領域」をわざわざ狭めるような生き方はしたくないなと思いました。
ちなみに、音響や視覚効果がユニークで印象に残るシーンも多いのですが、その点について語っているレビューはたくさんありますので、そこには触れませんでした。
あと、ほとんどのシーンで使われている、少し彩度を落とした色味の映像が、個人的に大好きでした。
富士フイルムさんのカメラを使っている人にしか分からない話で恐縮ですが、フィルムシミュレーションという機能の内の「クラシッククローム」まんまでした。
ということで、ただの映画レビューになっちゃいましたが、長くなっちゃったので今日はこの辺で。
今週もよろしく~