今週も始まりました。
ていうか、お仕事も年内は今週までという方も多いのではないでしょうか。
かく言う弊社も私も27日が仕事納めということになります。
残り少ないですが、本年も最後までお付き合いください。

さて、私は週末『お坊さまと鉄砲』を観てきました。
こちらは先日のブログでも取り上げましたが、ブータンの映画です。
監督のパオ・チョニン・ドルジさんは、長編デビュー作となる前作『ブータン 山の教室』という映画が、ブータン映画として初めてアカデミー賞にノミネートされたという、きっと今ブータン映画界で最もノリにノっている方と思われます。
そんなパオさんが、民主化に舵を切った2006年のブータンを描いています。
世界中の民主化した国々は、ほぼ全て革命や動乱の後に民主化を果たしていますよね。
比較的穏やかに移行した部類に入りそうな日本ですら、大政奉還の後に戊辰戦争とか色々ありました。
しかし、ブータンでは国王自らが民主化するよう指示した後に退位しています。
しかも、その国王は広く国民から慕われていました。
なので、多くの国民が戸惑います。
選挙?なにそれ?国の指導者を選ぶ?国王陛下でいいじゃない!
血と汗と多くの犠牲の上に成り立っている他国の民主制とは、全く違う苦労がそこにはあります。
そして、国が民主化(近代化)へと向かうと知ったある村のラマ(高僧)は、弟子の若い僧侶に「銃を用意しろ」と命じます。
なぜ?なんのために??
国の威信をかけて選挙を成功させたい選挙委員会、翻弄される村人、訳も分からず銃を探し求める僧侶、更にそこにアメリカから来た銃のコレクターも加わり、ドタバタが繰り広げられます。
しかし、決して派手ではありません。
問題が起きてもどこか牧歌的で朴訥としていて、暴力シーンとかは一切ありません。
この辺りはブータンのお国柄なのかもしれません。
争いごとを好まない国民性なんでしょうね。
そんな訳で、これ以上語っちゃうとネタバレになりそうなので止めときますが、とにかくハートウォーミングで良い映画でした。
田舎の原風景もどこか懐かしいですし、精神的にも根っこの部分で日本人に通じるものがあるようにも感じました。
そして、日本人が忘れかけている大切なモノにも気付かせてくれる作品でした。
今年も色々ありましたが、最後はほっこり終わりたいという方にはかなりお薦めの映画です。

なるべく短くしようとしたんですけどねえ。
どうも映画の感想文は長くなりがちです。
ではでは、明日はクリスマスイブですね。
明日のブログは、Last Chrismasの歌詞だけ載せておく予定ですので、皆さんで思い思いに口ずさんでください。
誰バージョンにします?